今何してる?

たらこ三姉妹の交換日記です。

地球は丸いtarami

誰かと別れる時に、「地球は丸いからいつか会えるよ。」と、言っていたことを思い出した。去年コスタリカまで行った時は、飛行機で乗り継ぎを含めずに約十二時間で着いた。コスタリカは大体日本の裏側にあると思う。地球儀でみると一番遠いところにあるはずなのに、一日の半分の時間で着いた。地球は丸いはずだから、どれだけ遠くに行こうとしても一番遠いところを過ぎたらまた近付く事になる。別れる寂しさは「物理的に距離が離れる」ということだけからきているわけではないけれど、そう思うと少し寂しい気持ちが薄れるから。

最近、新しい友達が何人かできた。会いに来てくれた友達も何人かいて、会いに来てくれた友達はもちろん帰って行く。見送る時に、昔感じていた別れへの寂しさを殆ど感じていないことに気付いた。「またね。」と言う言葉が嬉しくて、本当にまた会えるのかはわからないけど、それはきっと重要じゃない。

どこかで産まれて、生きていく中で自分以外と交差しながらそれぞれの時間を進んで行くような感覚を持っている。仲良くなったらその人の存在が自分の中に産まれて、自分の世界が変わっていくような気がする。自分の世界を生きているけど、世界は自分だけじゃない事を、人と会うたびに気付き直している。それが不思議と毎回新鮮で、楽しい。

帰る場所の話を友達としていた。自分の帰る場所はどこにあるんだろう。いくつもある。増えて行くだろうし、でも、それは住む場所とはまた違う。

うちに遊びに来てくれる人達は、玄関の扉を開ける時に「おかえり」と言ってくれる。出て行く時は「ただいま」と言ってくれて、ごはんを食べる時は「いただきます」と言う。そんな時、自分がいるこの場所が、ひとときでも「帰る場所」になっているようで嬉しい。いつか、自分の暮らす場所を見つけるのか、いつのまにか暮らしているのかわからないけど、誰かの帰る場所の一つになっていたらそれは幸せな事だろうなと思っている。

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帰る場所のひとつ