うーん。、何を話したいか迷いに迷った(話したいことが多すぎて)。
まあショッパナ哀しい話もなんだし、ニヤニヤしたいし最近もらった幸せをお裾分けしようかね。
ちなみにたらみは皆ご存知の通り、サウスボロジノアイランドにいるわけです。
ここ、沖縄といっても八丈島からの開拓民と島人のちゃんぷるーなので、ちょこっと風変わりでなおかつ島の歴史も百年くらいとまだ文化やなんやかやが生まれたてなんだね。
で。ここにも当然パワフルで最高最強のおばーたーがいらっしゃいます。一人だけでもにぎやかで、三人寄れば祭りの如く。噂話に下ネタに、シワシワの太陽に焼けた顔をさらにくしゃくしゃにして笑顔爆発。
そんなおばーとやかましく楽しくお仕事してるわけなんだけど、ある日の事。
タラ 「あれ?おばーたち休憩15分しかないのにどこ行くの?」
おばあ 「ちょっと行ってこようねえ」
タラ 「どこによ?」
おばあ 「反対によ〜!」
タラ 「え?」
おばあ 「今日、県民投票さーね。基地つくるのやめさせてこようね〜」
あっ。
いや、県民投票の事、忘れてたわけやないんですわ。ただ、日常でその話が出た事も聞いた事もなかったし、正直どんな風に考えてるかも知らなかった。
これが例えば正反対の意見だったとしても、すごく記憶に残ってたと思う。
自分の意思で、颯爽と軽バンに乗り込んで土煙捲き上げながら投票場に突っ走っていったおばあ達の背中が、たくましかった。
かっこいいなあ、おばあ。
そんなおばあに恋したタラミは、その日から島人とたくさんお話しするようになりましたとさ。
んで、
今日もおばあは下品なことをいって盛大に笑ったり、歯が一本しかない口で一生懸命かったい肉たべようとしたり、ニヤニヤしながらヒゲのそりあいっこをしている。
普段はまったくもって愉快なことに取り巻かれているけど、時々チラリと見える真剣さにときめくのでした。
おわり