今何してる?

たらこ三姉妹の交換日記です。

たら子いっきま〜す。

おばーたーの話、せやろがいおじさんの話をめちゃめちゃ面白い。(せやろがいおじさんは私も好きです。)(そしてできることならおばあ三人衆とも会いたい)書けるかどうか不安になってきたけど、おねーちゃんたちに続いて初ポストは県民投票について書こうかな。では、末っ子いきま〜す。

 

2月24日、沖縄県民は少しドキドキしていました。

今、沖縄県(と日本とアメリカ)は本島の北部にある辺野古という場所に新基地建設を建設するかしないかで揺れています。辺野古を唯一の解決策とする日本政府に対して沖縄県民の「民意」を示すために実施されたのが「2.24 県民投票」なのデス。たら子はまだ一回しか投票したことのないほやほやの有権者。もちろん今回の投票も行こう!と意思表示できることにワクワクしていたのですが………。あれは、投票日を2ヶ月後に控えた1月はじめのことでした。学校行事の後、同じ学校に通うある人のお母さんに呼び止められました。

 

お母さん「たら子〜、ちょっといい?今度さぁ、県民投票あるじゃんね〜。でも5つの市の人は参加できないってねえ〜…」

 

そう。1月18日の時点ではうるま、宜野湾、宮古、石垣、沖縄の5市は県民投票に不参加の意思を表明したのです。

 

たら子「なんか変だよなあ。それじゃ県民投票の意味がなくなってしまう気がする。しかも自分達だけ投票できないってめちゃくちゃ悔しくない?」

 

お母さん「そうだよね。あのさ、先住民族のインディアンいるでしょう。あの人たちは何か大切なことを決める時子や孫のことではなく、7代先のことまで考えて物事決めるわけさ。そういう考え方が不参加を決めたあの人たちにあるのかね」

 

7代先…!すごくないですか。

「子や孫のことを考えて…」よく聞く言葉です。でも、それをゆうに超えていく7代先。この言葉がずぅっと胸から離れませんでした。それから投票当日までの一ヶ月、たら子は自分で県民投票関連のイベントを立ち上げてそれに尽力することになるのですが、いつもこの言葉が頭の片隅にありました。

 その後、不参加を表明していた5市は結局ギリギリのところで"どちらでもないを含む三択にする。"という条件つきで参加を表明します。そして当日、全体の71%以上が反対に1票を投じて県民投票は幕を閉じました。

 

 たら子は元々、選挙権が欲しくて仕方がない子供でした。いつでも投票がしたかった。今回、私が自分で立ち上げたイベントの中で、たくさんの非有権者の方達とお話しをする中でもこんな言葉を聞きました。

 

「私たちだって沖縄について考える権利あるよね」

「自分が住んでる島のこと、投票したいと思ってたけどまだできないから悔しくて…」

 

モロ昔の私じゃん………。

忘れがちだけど有権者として、投票所に行けて意思表示ができるってすごいことです。それが社会に反映されていくなんてさらにすごい!そんなすごい権利を私たちは持っているわけです。活用しない手はない。権利って使わないとサビついて朽ち果てます。絶えず磨いて使わないと。その権利を持てなくて悔しい思いをしている誰かがいるってこと、忘れたくないよネ。今の私たちの選択はきっと次にこの世界で暮らす誰かの日常を作ってるんだと思うんですね。そこに暮らしているのは自分の将来の姿かもしれないし、大事な誰かかもしれない。そこに何が残せるのか。何を残したくないのか。今、インディアンの人たちが<七代先のことまで考えて大切なことを決める>の意味が心の底からわかる気がします。

 

たら子

 

 

追伸

その後日本政府は「結果がどうであろうと辺野古に基地を建設するということは変わらない。」と息巻いています。もし日本がこんな発言をしながらこれからも民主主義国家としてあり続けるなら、ちょっと色々と考えちゃうよネ。日本の民主主義ってなんでしょーか。