「種まきをする」という言葉は割とキーワード。
それは畑に種をまくとかそういう意味だけじゃない。畑に種をまくのも結構楽しいんだけど自分の生活に種をまくと結構楽しいことになる。
例えば日常会話の中で「あ、今日って沖縄が日本に復帰した日だよね。」とか「今日って慰霊の日だよね。」とかいってみる。今日お天気いいですね。とか昨日の晩ご飯なんでしたか？みたいな会話の中に突っ込む。すると相手は「ふーん。」っていうかもしれないし「え？なにそれ。どういうこと？」と食いついてくるかもしれない。
これのどこが種まきなんだって？って思ったそこの君！今から説明します。
「自分のフィールドがどれだけあるか」って結構人生にとって重要かもしれないとおもう。最近。例えば、わたしのように沖縄に住んだことがある/または沖縄に知り合いがいる。となると「沖縄」という場所はぐぐっと近まる。たとえ東京にいて1000km以上のところにいたとしても心の中に沖縄がある感じ。そうやって「自分に近しい場所」っていうのは結構あって。それは音楽のジャンルとか読んだことがある本のジャンルとか、そういうような実態がないものも含まれるし、沖縄のように場所な場合もある。○○に詳しい人と話したことがあってそういう人とたくさん会える。とかね。周りにいる人たちは絶対に自分と違う人生を歩んできているから経験だって違うし考えもしないところに住んだことがあったり、自分はやろうとも思わなかったことを経験したりしてる場合がある。逆も然り。自分が経験していることが、知っていることが。相手にとっては想像もし得ないような、全然知らないようなことかもしれない。だからその片鱗をちょこっと見せる。相手がそのとき興味を持たなくてもいいから。もしかしたらいつか、その本人のタイミングでそういえばあいつこんなこと言ってたな……みたいに思い出す時が来るかもしれないから。
なんで急にこんなことを書き出したかっていうとね。私は今人文学系の学部で歴史を学んでいます。でももともと物を作ることが好きで芸大に行こうか、今も悩んでいるくらい。でもそんな時ある人が「芸大に行ってやらなくても、すでに物作りたくさんしてんじゃん。芸大という場所だけじゃなくても、芸大卒って肩書がなくても物作りはできるよ。」と言ってくれたことを今日ふと思い出したから。たしかに。今日やったのはシルクスクリーン。仲間内で材料を集めて機械(？)や道具から自分たちで作りあげた物。
それが大成功。大歓喜。
もちろん今でも悩むけどそうやってその人が前に言ってくれた言葉が今ふっと生きてきたわけです。(最初はなんやこいつと思ってた。時空を越えて謝る。ごめん。)こういう形でもできるんだよ。うんそうそう。そういうのも種まき。いつかこの人に届くといいな。って向ける言葉も種まき。そこらへんに面白い物誰かが拾ってくれたら嬉しいなって思う物をポンポン投げとくのも種まき。いつか誰かがまたはあの人が。水かなんかやって発芽するかもしれないのをまつ。
全然違うけど、種ってずっと眺めてられるよね。丸いのもあれば、F1種で謎にコーティングされててピンク色になってるやつとか(これはあんま好きじゃない)刺々しいやつとか丸くて硬いもだまとか。ふわふわ飛んでくやつもある。みんな自分をどうやって、どんな場所で発芽させようか考えつつやってるわけだ。何千年も何億年も。そうそう。そうやってコミュニケーションもいろんな形をとってみればいいってことです。１つの方法で万人に通じるなんてないない。種に学びました。
やっぱ自然は学ぶことが山ほどありますよ。みんな海とか山行こう。ちなみにこの前海に行ってビーチコーミングしたらこんなにゴミが。
これは一部。まだまだ山ほどあった。自然が優しいからって甘えてたらいつか痛い目見るぞ人類！
