暖かいことばの湯の中にぷかぷかと浮かんでいるような。それでいて脳ははっきりと思考を巡らせているようなそんな感覚でここ数日を過ごしている。
帰省した。夏も帰省したのだが、私が通っていた学校の仲間もまた、夏休みで帰省していたためほぼ家族としか会わない時間であった。だから今回はちょっと違う。
いろんなことを考える日々だ。一年前、今まで日常だった場から出た私。そしてその1年間を日常として過ごしてきた彼ら。懐かしの彼ら。時間なんてないようだった。いやそれは確実にあるのだけれど。それでもどれだけ久しぶりだったとしても口を開けばふっと戻れる何かがあった。多分わたし、人と話すことが好きなのである。話し合いも胃がキリキリ痛むような精神的に追い詰められるようなもの以外はどんなにめんどくさいやつでも好きだ。この1年間、今住んでいるところのリビングで様々な人と夜通し話した。その回数は両手じゃ足りないほど。話せば何か生まれるしどこかこころの整理がつく。わたしが知り得なかったことを知っている人もいれば久しぶりに会って、ちょっとびっくりだよ君。ってぐらい強くなってる人もいる。いいよねおしゃべり。好き、とても。そうやって何かを解消してきたし、整理をつけてきた。でも。それでも。
この半年間、私の心を苛むものは言いようのない辛さであった。これだ！と選んだはずのものを学んでも辛い。家に帰っても辛い。帰省してみても本を読んでみても何してもどこか辛い。起きていなくてはいけない時間以外は眠り続けるか花火のようにすぐに弾けてなくなってしまうような環境の中でフラフラとしてみたりした。自分が大切にしてきたもの。自分の中でゆっくり温めてきたものがサラサラと流れていく感覚があった。その辛さがなんなのか、今のわたしにはわからない。きっと当分ことばにすることはできないということだけは分かっている。つまらないわけでもない。行きたくないわけでもない。人に相談するときはもっともそうな理由をつけているけどどれもしっくりこない。学びがこんなにも辛いなんておかしい……はず。
ちょっと原点に立ち返ってみたい。学びの種はどこにでも落ちているということを忘れてはならない。島に帰ってきて1週間と半分がたつ。気づきがたくさんあった。まさかのところで自分の中にあるしこりが解けてゆく経験を何度もした。それは海を見ながらの時もあったし誰かの文章の中、ちょっとした雑談の中など……。ふとしたそれが何かと言われたら難しいものもあるしぱっと言語化できるものもあるのだけれど。結局学びやことばに助けられたなと思う。でも学ぶことは辛い。産みの苦しみというくらいだから。ただその苦しみと私の苦しみはどうも違う感じがする。
辛いことを題材に学ぶことと学ぶのが辛いことはよく考えたら別なことである。そう別なこと。自分を痛めつけてまでする勉強ってなんだろう。なんだかそれは学びじゃなくて勉強という感じがする。もしかしたらこの半年間悩んだ言いようのない辛さの根っこはここにあるかもしれない。と直感的に思った。本当に直感なのでなんとも言えないけれど。
楽しく学ぶことってもしかしてできるのかもしれない。どんなに辛いことを学んでも自分自身を大切にしながら学ぶことってできるんじゃないだろうか。
楽しく学ぶ術
多分知ってるんじゃないかな。わたし。
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でっかい世界の中で偶然出会い、同じ学び舎を卒業したたらこ三姉妹。末っ子(ワタシ)の卒業を機に定期的に文章書く場欲しいよね〜と作ったこのブログ。なんと一年が立ちました。(正直ブログ1年間続いたの初めて。三日坊主なのわたし。)現実で実は読んでいる…という声を聞くこともあり実はこころの中でガッツポーズしているわけであります………実は文章を書くだけじゃなく、読んでくれる人がいる状況ってすごくいいなと思います。だからこそこの場が自分にあるのはとてもよい。
そして、一緒にやっているたらこ三姉妹の2人にもでっかい愛を。何時も思っているし会いたいです。
また一年、どんな文章が上がるでしょうか。わたしも楽しみです。
