今何してる?

たらこ三姉妹の交換日記です。

<自分を分解してみよ>色に見える。たら子

昔から当たり前だと思ってたことがひとつ。

私の記憶は色でできている。文字ひとつひとつに色があって、場所に色があって人に色があった。色一つとっても嫌いな感じの方と好きな方があって「あそこは嫌いな感じの茶色だからあんまり好きじゃないな。」とか思っていた。言葉や数字の羅列英単語を覚えるときも大体色で覚える。だから同時に覚えなくてはならないモノが似ている色の時私は極端に混乱する。覚えたくても覚えられない。(そこには抗えない壁がある。)

この前も「この数字とこの数字覚えといて」と言われて本当に数分だったのだけど混乱して仕方がなかった。いつもそんなことないのにどうしてだろう。と割と真面目に考えていたら私の中で色こく発色する数字がどちらにも入っていて、二つの数字の色の系統は似てるわ、発色は強いわで大騒ぎ。なんのこっちゃわからん。ということになっていたっぽい。気づかなかった。

 

何かいいことがあるかと言われればなんとなく脳内がカラフルなことぐらい。簡単に私が見えている世界を説明すると文字を見た時、脳の奥側にぼんやりと色を感じる。数字、漢字、アルファベット、高校生から覚えたハングルにも見える。(今気づいたがハングルに見える色は日本語の音と対応している部分もあればそうじゃない部分もある)例えば数字で解説してみると

0 白

1 白いもやののかかった赤

2 ピンク

3 黄色(オレンジ寄り)

4 黄緑

5 オレンジ(他の数字との組み合わせによっては緑っぽくなることも)

6 くすんだ水色 

7 水色

8 茶色

9 紫

 

にみえている。二桁、三桁になると上の色が連続して見える。24の並び(ピンク・黄緑)とかは可愛くて好きである。53も好き。数字の中で色の感覚が一番強いのは8。8の入った二桁、三桁の数字の場合8の色合いが強すぎて他の色が塗り潰されてしまってなかなか他の数字が入ってこない。また、10は、「1と0(赤と白)」で構成されているが真っ白に見える。多分0の白が強くて、1の赤が追い出されている。

場所や出来事、記憶も色によって分けられていて思い出には色のもやがかかっていることが多い。人もなんとなく色のイメージで分けている。赤っぽい人、白っぽい人(申し訳ないが何も感じない人も稀にいる)だからたまに色しか出てこなくてあの青っぽい場所どこだっけ?とかあのピンクっぽい紫の人誰だっけ?ってこともある。

当たり前だと思っていた。というか意識したこともなかった。(ただ、「それ〇〇色っぽい感じで嫌。」と言った言い方で説明できなくて不便だなという気持ちはあった。だって通じないでしょ)だけどその時好きだったアイドルのラジオを聞いていてそこに届いたお便りで偶然「共感覚」というものがあるという話を聞いた。聴けば聞くほど私のことじゃない?となったのを覚えている。今となってはその好きだったアイドルが誰のことか覚えていないけどありがとう。私のこれは名前をつけるなら共感覚というらしい。そうかい。

割と気に入っている。結構面白い。だからかわからないけど私のなかで色彩は結構大切。昔作った作品なんか見ても爆発的な色使いをしている。昔は「なんで私は綺麗に決まった色を塗れないんだろう」と嫌いだったけど今となってはまあ気に入っている。別に空が青くなくても海が黄色でもいいっしょ。

 

整理してみると面白い。こんなふうに世界を見てたんだな自分。日常を分解してみると面白い。

 

(社会的には)役に立たないけど気に入っている自分。自分だけが知っている自分。みんなにもありますか?「自分のことなんやから自分が一番わかっとるわ!」と思うかもしれない。でも私のように何か発見があるかもよ。「自分を分解」してみてネ。